辞退者が増えてきた東京オリパラの聖火リレーについて考えた
2020東京オリパラは行うことを前提に進んでいる。
開催の賛否は色々あると思うのですが、もし開催できる状況なのに準備できていない、ということは無いように準備はしているのだと思う。
オリパラの国内イベントとしての聖火リレー。2021年3月25日、福島からスタートらしい。このことがアナウンスされたのはいつか調べてみたら、2020年9月28日らしい。
東京オリパラのオフィシャルHPにありました。
『2021年3月25日、新しい聖火リレーがスタート します-2021年東京2020オリンピック聖火リレー 実施概要を発表-』
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、本日(2020年9月28日(月))、2021年東京2020オリンピック聖火リレーの実施概要を発表しました。
とのこと。
さて、気になるのは、誰がランナーになるかということですが、同じページに書いてありました。
延期前の聖火リレーにおいて、既に決定した聖火ランナーに優先して走行していただきます。ただし、候補者のご辞退などによって、変更が生じる場合は今後調整を行います。
とのこと。
まあ、それが妥当だなと思います。昨年9月には同じランナーでお願いしますという事が公にアナウンスされた。
だけどここにきて有名人枠聖火ランナーの辞退者がポツポツ出てきております。オリンピック組織委員だった森元会長や二階さんの発言がきっかけで辞退というなら今の時期なのは分かります。これとは別に、スケジュールの都合で辞退などと今頃になって辞退を言いだした人がいます。
ちょっと辞退が遅すぎませんか?昨年9月にお願いされていたことではないですか?
そう思っていたのですが、実際は少し違ったかもしれません。
2021年2月25日に『東京2020オリンピック聖火リレー 新型コロナウイルス感染症対策について』が発表されました。
今度はこっちの発表が聖火リレーのひと月前になって発表は遅すぎないですか?さて聖火ランナーに対する感染対策の内容は次の通り。
聖火ランナーの遵守事項
1 実施前の体調管理・行動管理の遵守
実施2週間前から当日までの間、会食をしない、密集する場所への外出を避けるなど、新型コロナウイルス感染リスクの高い行動をご遠慮ください。実施2週間前から当日までの間、以下の体調管理チェックシートへの記入をお願いします。
以下略
会食無しの2週間を過ごしなさいと、聖火リレー開始ひと月前に発表。同じ内容を昨年9月の実施概要の発表に合わせて発表したらそのときに辞退する人がいたと思われます。
そのときにはすでに3密という言葉は浸透していました。会食がウィルス感染にリスクのある行為だということも分かっておりました。
2週間の会食と3密を回避してほしいというお願いは昨年9月でも出来たこと。このアナウンスの遅さが、最近のスケジュールの都合による有名人聖火ランナー辞退と無関係とも言いにくいと思われます。
ただし、今聖火ランナーをやることがタレントとして得がないと考えての辞退ならば、聖火リレー担当からの発表が遅いことは理由にならず、本人の見通しの甘い人だと思ってしまう。
別の話になるが、有名人が辞退したところに、また別の有名人を聖火ランナーにしている自治体もあるが、密回避を考えないということなんだな。
有名人が辞退したなら、地域のスポーツに貢献した方々を走らせてあげたらいいのに。いや、本来なら自治体との縁がこじつけな有名人より地域のスポーツや健康増進に長年貢献している方を聖火ランナーに選んでほしかったな。
自分の住んでいる近所を聖火リレーが通るとして、有名人だから見に行くと言うよりは、聖火が運ばれている姿を見に行くけどね。聖火ランナーにスポーツと関係なくても有名人を配置しておけばいいと考えている演出が、そもそも安易な発想に自分は感じます。
有名人聖火ランナーで密を作る演出は、はたして世界に誇れる演出でしょうか?
ただ、自治体から指名された有名人聖火ランナー自身には罪は無いので、当日は一生懸命その勤めを果たされると良いと思います。
同じ事を書いてしまうけど、縁の怪しい有名人よりは地域のスポーツに貢献した人をたくさん配置してほしかったなぁ。ボランティアで地域のスポーツ教室を開いている人とかいると思うんですよね。