おるどんこんが書きたいコトを書きっぱなし

おるどんこんが書きたいことを書くためのブログ。 基本的に「知らんけど~」が文末に見えないように書かれている。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言と謝罪会見全文はどこ?

森会長の2月3日の評議委員会での発言全文を掲載している所がないものか探してみた。

森さんを批判する人達に対して、「おまえは全文を読んだのか」という人たちがいる。

全文を読んだという人はどこで読んだのだろう。

 

全文の定義がよく分からないが、言葉と言葉の間の「え~」などは省いても良いかと思うが、それ以外はそのまま書き起こしてもらいたい。

 

日刊スポーツとスポニチから同じ発言内容を引用します。

どちらも”全文”と書いてありますが同じ文言になっておりません。

(日刊スポーツが全文としている文章は最後に貼り付けます)

 

日刊スポーツより引用
これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは、女性がたくさん入っている理事会、理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言います。ラグビー協会は倍の時間がかかる。女性がいま5人か。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局、女性はそういう、あまり私が言うと、これはまた悪口を言ったと書かれるが、必ずしも数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る。そんなこともあります。

 

スポニチより引用

これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた(笑いが起きる)5人います。
 女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。

 

引用はここまで。

 

自分が最初に発言を目にしたのはスポニチのような内容だったと思う。

日刊スポーツ、スポニチ共通する話は

1,女性理事がいるラグビー協会での会議は今までの倍時間がかかる

2,会議に参加する女性を増やす場合は発言の時間を規制しないと終わらなくて困る

ということです。

1については日刊スポーツ、スポニチともに自分の体験談として語っています。

2については、

日刊スポーツは1の内容を受けて自分の意見のように読めて、

スポニチは伝聞として話したと読めます。

すこしニュアンス違いませんか?

ともに全文と書いてあっても印象違うんですよね。

(媒体による印象操作の問題はまた別の問題ですのでここでは話題にしません)

 

自分はスポニチの文章でこの発言を読みました。

ラグビー協会の会議は女性がいるから長く、

他の会議でも女性がいるときは長くなると聞いている。

と、森会長は言っています。

女性がいると会議が長いと自分が思っただけではなく、そういう思いでいる人が他にもいると言っている。

森さんだけが悪いというのではなく、

森さんの近くにいる方々も同じ感覚をお持ちだと受け取れます。

 

 

上の発言に続く発言内容を日刊スポーツとスポニチからそれぞれ引用します。

 

日刊スポーツより引用

私どもの組織委にも、女性は何人いますか。7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです。

 

スポニチより引用

私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです。

 

引用はここまで。

 

日刊スポーツ、スポニチともに、

オリパラの組織委員会の女性はみなわきまえていて、話も的を射ている、

と書かれています。

 

森さんは、テレビがあるからやりにくいが、と断って最初に引用した部分を話している。

それから、恥を言いますと断ってラグビー協会の会議が長いこと、その理由が

女性議員がいるからと言っている。

次に引用した部分では、オリパラ組織委員の女性はわきまえていて発言は的を射ている

と言っている。

 

森さんの話の組み立てとして、

「オリパラ組織委員の女性は素晴らしい」

と着地したいのだろう。

その結論のための比較として他の女性のいる会議は長いとしたのが間違いだね。

女性を褒めるのに他の女性を引き合いに出さず、自分自身を引き合いに出すだけで違った。

「私は話が長く会議を延ばしてしまうのだが、

オリパラ組織委員の方々は的を射た発言ばかりだ」

で良かったのにね。

森さん自身が自分の話は長いと言っているのだからね。

 

さて、森さんの発言を批判する人たちに対して「全文を読んでから批判しろ」という人たちは

女性は優秀で競争意識が強い、オリパラの組織委員会の女性の話は的を射ている、

と言っているから全体を読めば女性差別をしていないという主張なのかな?

一部褒め言葉が入っていたら、他の悪口はチャラになるという理論なのか?

そことは別のところを読めと言うことか?

 

 

 

www.nikkansports.com

 

 

3日の日本オリンピック委員会JOC)臨時評議員会での森会長の発言、

日刊スポーツより引用

 

この建物(ジャパン・スポーツ・オリピック・スクエア=JSOS)に、いろんな会議場があるんでしょうが、会議というものに参加したのが今日は初めて。実に立派な会議室だなと。

私どもの組織委員会の会議室とまったく違う。私どもの会議にはじゅうたんは入ってないです。つまり、我々のは瞬間的な時間が決まった団体で、JOCは長い歴史がある。これからもスポーツの中心的役割を担うということだと思う。

ああいう、全部すぐ(映像が)映るような部屋はわたくしどもののところにはない。毎日のようにIOC国際オリンピック委員会)と会議としてますが、会議場があっちこっち変わって、その都度職員が大きなテレビを持ち歩いて、そこから放映したり視聴したりしている。言い方よくありませんが、お粗末な会議場でありまして。(JOC会長の)山下(泰裕)さんはうらやましいなと。

しかし、建物、これで公式的には3度目かな、いや4度目。最初は竣工(しゅんこう)式のパーティーの時。その時、長々と歴史の話はしましたので省きます。2番目は山下さんが決められて、なんかあったな、それで参りました。3回目はバッハ会長が安倍前総理にですね、功労賞をお渡しになるのでそれをどこにしようかと官邸から相談がありました。すぐに新しいスポーツ会館(JSOS)がいいだろうと。バッハさんも、安倍さんもこれるし、みんなこれるんじゃないかと。ここでやったのはつい最近であります。その次は参りました4回目が今日です。

いずれも立派なお仕事ができる環境。新国立競技場の真ん前にあり、その横に、競技場のエリアにあった青年館を横に、というよりスポーツ会館の後ろにもってきた。競技場のエリアにあった青年館を横にもってきたと。

そういう構図で、JOCを中心に競技場もあり、これからラグビー協会というより国策に基づき、秩父宮競技場を移転させると。これは国が決めたことで、近所に移る予定だそうです。いずれにしても、この場所は日本のスポーツ界の中心地だと。こんなところはない。結果として、私は当時、(渋谷にあった)岸記念(体育館)におりました(日本)体育協会の会長をしてまして。なった経緯を申し上げますと、河野洋平先生だったんです。河野洋平先生がきて、「一生に1度の頼みだから」と。「体協の会長に推薦されたんだ」と。「実は息子の太郎から肝臓をもらった」と。移植をやった直後で。「医者から飛行機に乗ってはいけないと言われているので、だめなんです。やる気持ちがない」と。従い、「よく分かってくれているのは森さん、あんただから、私は君を推薦したいんだよ、頼むよ」と言われまして。まあ、選考委員長はラグビーの大学の先輩である日比野先生だったものですから、「お願いだから断るな」と、「オレに恥をかかせるなよ」とこう言われまして、それでスポーツ協会、当時の体協の会長をいたしました。

今日は見えているかな、体協の方?さぼってんですか、それとも。(「オンラインです」の声に)オンラインでいるなら、あまり悪口は言えないな。

当時体協の専務、岡崎さんです。「一切口は挟まないからただひとつ」と。「岸記念館を建て直すことがあなたの仕事です」。えらいことになったなと。土地は国のものなんですけど、その下に水道局の施設が入り、そう簡単に動かせない。石原知事にも「森さん無理だよ、動かしたらダメだよ」と。

その時おもしろい話をしてくれた。次の五輪は晴海のほう、新しいフロントシティーでやりたい。従って国立競技場はそっちに持って行く。その時、NHKから相談があったので、NHKは国立競技場がもし晴海に行くなら、NHKの建物もかなり年期がたっているので大きくしたいと、そこ(跡地)に移ると。いまのNHKのビルはそのまま使える。それを協会のビルにすればと。そりゃいい話だと。

岸記念体育館のほうが渋谷の商業地に隣接しているのに、緑地公園なんちゃらで上に伸ばしちゃいけない。NHKの横は閑静な住宅街でしょ。どういう政治的判断があったのか。岸記念体育館は5階建てですか。結局、国立競技場の移設は反対になりました。日本陸連が、あそこは海から風が来るので、陸上競技の種目、風具合にでは公式記録では扱えなくなると。基本的な問題を考えないで、よく考えないで石原さんらしいけど、海側にいくのを断念した。結果として、いまのNHKのところにいくことができなかった。あれだけ大きいのでNF(国内競技団体)の方には広々とした部屋を提供できると思っていたのに、残念でありまして。NHKは動かないと。

さて、岸記念体育館をどうするかと、随分苦労しましたが、見事にスポーツ協会、JOCは、この建設地になったんですね。東京都のみなさんが考えてくれたことだろうと思いますが、もう1つ、あとは日本青年館ですね。青年館の郷里には農業関係の青年が多いですが、青年館は地位が高いですね。東京では日本青年館というのはあまり評価されていないですが、古い団体であることは間違いないですね。当時(新国立競技場建設にあたり)怒られました、なんで国立競技場から出すんだと。避けて建てればいいと。死んでも動かないとなりましてね、たまたまその当時の理事長が、鹿児島県選出の先生でした。私は平身低頭して日本のスポーツ界のためにお願いした。それだけ日本青年会は素晴らしい建物になるはずだと。国立競技場もラグビー場も神宮の野球場もみんな見える、酒を飲みながら見れるいい部屋が理事長室になるはずだと申し上げたら「それはいいな」と。していいかどうか、本人の名誉のために言っちゃいかんかったですが、もう亡くなられましたので。亡くなられる前にお見えになり、感激をしておられました。

青年館が移ったものですから、こちらにもってきたのは妙案だった。それがこの建物です。

オリンピックのマークもつけてもらい。これは竹田さんがやられたのか山下さんがやられたのかわかりませんが、我々も五輪マークをどこかにつけようと、虎ノ門、晴海の時もつけられないか言ったが、絶対に駄目だと。それがいとも簡単にこの建物に。国立競技場を見に来るお客さんは、あれは五輪会館だとこういうんです。ちょっと寂しい感じがしました。本当は体協なのになと。スポーツ協会とJOCが協力して建てたのになと。ところが国民は誰もそうは思ってない。これは五輪会館だなと。どこにあるんだと聞かれると、国立競技場の前に建物がありますと。スポーツ会館というと、「オリンピック会館じゃないんですか」と。これはもう定着した感じがあります。

サッカー協会が自前でお金を作って文京区にビルを作られた。しかし、知らないですよ。これはあっという間にオリンピック会館と言われるようになった。サッカー会館というと、「どこですか」とよく聞かれたんですが。順天堂大の前を…とか言っているんですが、その点、オリンピックのネーミングはそれだけ強いものだなと思います。日本のスポーツ界のまさに牙城、本城だと理解してもらい大いに活用してもらえばなと思ってます。

私も84歳になりますので、この建物を建てるまでだなと。新国立競技場ができるまではどうせ命は持たないだろうと。もうだめだろうと思ってたら、2015年のワールドカップラグビーがイギリスでありまして、その時に医者に頼んだら、ダメだよあなたは年内までだと。海外とんでもない。海外で死ねば本望と言ったら、賢明な女房がつえついて行きなと。歩くのもやっとだった。ロンドンに行ったときは抗がん剤をして、一歩一歩歩くのがやっとでした。帰ってきて、医者に行ったら、年内の命だなと思ってたら、その時に厚労省から薬が認可おろしてくれて。今のワクチンと同じで、もっと早く準備すればいいんですよ、今ごろになって準備とか。その頃からワクチンの準備しないといけないんですけど、厚生省に聞くとどの薬を使うか決まってないからダメだと。結局この薬いいだろうとなってからやるのが、何が必要かと話すのが日本政府のやり方ですね。この建物ももっと早く使えるようになればと。


余計なこと申し上げましたが、今日、本当はお願いに来たわけです。いよいよ、JOCのお力を借りて、スポーツ協会の方のお力を借りて、五輪目前であります。あと半年です。ぜひ実現をしたい。今日もですが、見出しをみていると「森が謝った」とか「早く辞めろ」とか、そういう記事がたくさんばかり出ています。こないだまで悪口は山下さんばかりだったんだけど、最近は私か菅さんとどっちが多いかというぐらい悪者になってますね。うちの家内にこの年になって「総理の時は我慢していたけれど、総理の時よりも悪口を言われるということはよっぽど悪いことをしているんですか」と言われるんですが、切り取るところが、悪いんだろうといって女房を説得しているわけです。

端的に言うと、いま出ているニュースは山下さんや私に対するものというのは、結局オリンピックをさせたくないんですよ。オリンピックを失敗したら菅さんに責任を取らせるし、森にも責任を持たせるし、山下さんも。ということを考えている方がスポーツ関係の中にはかなりおられると。スポーツ界、NF、役員構成、理事構成、年齢構成などで必ずトラブルがあるわけですね。長く務めていると、JOCの理事、スポーツ協会の理事、副会長というのは肩書は世間的にはいいですが、そういう意味で長くやられた方は辞めるのが苦痛なんだと思います。ですから私は体協もラグビー協会も本当は、前代未聞のラグビーワールドカップをやったんですから、皆さんがもうちょっと残ってやったらどうかと言ってくれるかなと思っていたが、誰もそうは言ってくれなかった。それでしゃくに障ったんで、九州にいる森(重隆)さんを会長にしたんです。いずれにしてもラグビー協会の会長も早く辞めて、私に名誉顧問や名誉理事くらいと思ってそれもない。いかにラグビー協会は冷厳であるか。

そのラグビー協会もW杯前の19年6月に人事。新聞記者に聞いたら、W杯を目の前に辞めることないんじゃないかと。W杯が終わったら辞めればいいと。当時の会長もそうだとなり、みんなが黙って言えないことになっていたんだと。私はそれで憤慨したんです。自分たちがやりたいがために役員人事を半年延ばすのはもってのほか。私は強く抗議した。ただし、今まで一生懸命に苦労した役員のみなさんにはW杯の試合を全部見られるように手配しなさいと。見事に直前に岡村さんから今の森さんに変わられたと。山下さんからガバナンスコードについて、かなり難しい状況なんじゃないかなと。これもいろいろ聞いていました。同じように理事として頑張った方をどうやってオリンピックの時にと。これは山下さん、理事としてきちんとやってさしあげないとだめだと。

特にこの山下会長は竹田さんから20年ぶりくらいに会長が変わった。これは珍しい。それは竹田さんという大変な崇高なお立場の方でいました。立派な方なので自分で何か意思をおっしゃることはなかった。しかし、周辺が相当気を付けないと、評価されない面がたくさんあったと思う。いろんな不祥事もありました。お金の面で解決したことは1つもなかった。立ちはだかる競技は、橋本聖子さんがやってましたから、追及しにくい雰囲気があった。ですから、橋本さんが常に前面立つべきだという。国会の議員仲間に物が言いにくいということがあったと聞いています。そういう中で山下さんが皆さんの手によってお選びになられた。山下さんを全員で支える。

実を言うと昨日、組織委、JOC、東京都みなさん、国、関係者集まり、自民党本部で関係各位の会議がございました。その最後に山下さんがあいさつした。びっくりした。これが山下さんなんだなと。柔道以上にけれんみがあった。本来、山下さんがあれだけ立派な演説をするとは。みんなそう言っていた。しゃべり方だけではなく、理路整然と1つ1つしっかりした話をされてました。この原稿は籾井さんが作ったのかなと。いろいろ考えましたが、いずれにしてもみんな力を合わせて山下会長を守っているのだと安心しました。しかし、演説をしたのは山下さん。私もいろんな話の間、すばらしい山下さんのリーダーシップ、あらためて、大いに評価をし、これからもオリンピックに向けてしっかり頑張っていただきたいと。ご協力を賜ります。

これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは、女性がたくさん入っている理事会、理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言います。ラグビー協会は倍の時間がかかる。女性がいま5人か。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局、女性はそういう、あまり私が言うと、これはまた悪口を言ったと書かれるが、必ずしも数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る。そんなこともあります。

私どもの組織委にも、女性は何人いますか。7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです。

長くなって恐縮です。山下さんが、私に最初にあいさつしろと。こう言うもんですから。私は長くなるよ、と。議事進行にご迷惑になるからと。というよりは私の立場を考えて、何か先にしないと失礼になると事務局は考えたと思う。そういう考えは無用です。ここに来れば、みんな同じなんです。ですから、そういう意味で、誰か偉い人が来たら、すぐさせるとか。特にそういうのは会議の途中でありますから「ただいま、何とか大臣が見えましたので、ごあいさつを」というのがあります。あれ1番、良くないですね。そんなつもりで来てるんじゃない。

今日、私は実際、しゃべりはないと。そう思って。言われなかったから原稿も用意してなかった。急な話ですから昨日一昨日使った、当時使った、この原稿を使ってくださいと。一昨日しゃべったことを何でなんだと。まあ、こういう風にみんなが気をつかってくれることは、ありがたいことでありますが、どうぞ、あんまり気をつかわないで。あんまり気をつかわれたら私もう来ないようにしますから。さっきから事務局の皆さんにも、そう申し上げた。山下さんも出てこられたんで、あなたが私を出迎えにエレベーターへ来られると、全理事にしなきゃいけませんよ、と。それができるんだったらいいが、できないんだったらやめなさいと、さっそく注意した。そういう意味で皆さん、円満にスポーツのことをしっかり考えて。

そして今日、最後にお願い申し上げるのは、オリンピック、ぜひ、どんなことがあってもやります。あまり具体的なことは言えません。これテレビがあるから言えないんですが、まあ、無観客、ということも当然想定しながら、いくつかのシミュレーションをしております。その無観客にもまた、いくらでも細かい部分はあります。要は、外国から来る一般のお客をどうやって水際で防げるかということです。選手、役員、その他関係者はですね、割といい。あとはアプリをみんな持ってもらって。今、認証カードで全部、自分の母国を出た時の写真が東京へ入ってくる。どの会場にも、その写真がいくというようなシステムを今、一生懸命、企業が考えてくれております。

ですから、どんなことあってもこれはやらなきゃなりません。簡単に来年に延ばせばいいとか、フランスに変わってもらえばいいとか、4年後でいいんじゃないかとかですね、そういう無責任なことを言う人たちがスポーツ評論家の中にもあるというのは、何なのかなあと。学問をやっているようだけど神髄がわかってない人たちがある。これを1年延ばして、皆さんに大変ご迷惑を掛けました。特にアスリートの皆さんにご迷惑を掛けた。しかし、これを延ばすことによって今、公表されてますが(追加で)3000億のお金がかかりました。したがって(延期前が)1兆3500億円でしたかな。それが予算が(合計)1兆6500億円まで広がったわけです。これを東京都と私どもが折半します。国が出すのはパラリンピックだけでありますので1500億。これはそのままになります。

したがって、私どもはスポンサーを集めて、お金を集めることはできないわけじゃない。しかし、これをやれば東京都と組織委員会には同額にするという約束になってますから。東京都が、そのお金を出さなきゃいけない。東京都はお金をどこから出すかと言ったら税金から出すしかないわけで。1兆6000億でおきたいんですが。

これをですね、また1年延ばすと簡単におっしゃいますが、選手の管理をやられてるだけでバスを二千数百台、借りているんです。今年1年あるわけでしたが、そのまま据え置いて来年、乗用車が約600台から700台。バス運転手も、その倍います。取っておかないといけません。変な話ですが、築地の跡に車を止めてありますが、そこに運転手がみんな控えるとなりますと、トイレから何から全部、想像を絶するような準備をしなきゃいけない。

ホテル、やっと昨日初めて、担当局長がホテル協会と解決しましたと。キャンセル全部しちゃったわけです。そのキャンセル料を1円も払わずに、また1年延ばして、同じ条件でまたやってくれと。こんな虫のいい要求を私は恥ずかしくてできないんだけど「会長は出ないでください」「あんたが出ると妥協するから」と言われまして。しっかりとした局長が、しっかり言ってました。だから全く昨年と変わらない形でホテルも全部、契約を済ませました。

まあ、そんなこと言い出したら切りがないです。これを全部、国民の皆さんに話してしまえば、だから金がかかるから五輪には反対なんだよ、という、またそういう声が出てくることになります。しかし、今はコロナになっておりますが、原点は東北。震災から始まったこと。熊本、新潟、災害はたくさんあって、そういう災害から立ち上がっている諸君を激励しよう、皆さんを元気づけましょう、ということがオリンピックの最大の目標だったはずです。それをみんな事を忘れて、コロナ、コロナ、コロナだから辞めてしまえと。そうじゃないんだと思います。しかも世界から多くのお見舞いをいただいた。

世界から、たくさんのボランティアが来た。募集した我々が想像した以上に集まってくれた。そしたら組織委が金を払ってやれとか、車代を出せとか、タダなら学徒動員と同じだ、とまで書いた新聞社もあるわけですから。そこまで、やっぱり批判されてきたわけです。1つ1つ、そういうものを挙げたら本当に切りがない話なんです。

ですが、皆さんの真心と各競技団体。そして何と言っても、役員のために、JOCのために、組織委員会のために五輪があるわけではないんです、IOCのためでもないんです。日本のアスリートのためでしょ。アスリートは、この本番でお客さんがいなくてもやりたいと言ったら、やらせてあげるしかないじゃないですか。誰もいなくても、走るだろう。

それを去年の1年前のイベントでご覧になったと思いますが、池江(瑠花子)さんを使って、国立競技場で1人で手を挙げて、トーチを持ってましたよ。大きな広告を全国の新聞に出しました。あの心境なんです。1人でも私は、やります。こんなに体力なくても私はオリンピックを目指します、という感じ。それを国民に見てもらった。だから日本中の国民の皆さんも、あの広告を見て「あ、五輪やるんだな」。そういう思いを皆さんが持っていただいたと思っています。どうぞ、大事な大事なアスリートのために、この五輪を何としても開催するんだ、ということを皆さんもご理解をいただいて、これから極めて難しい時期になりますけど、格別のお力添えをたまわれますように。また日ごろ、皆さん、すべての団体を代表して組織委員会にも多くの皆さんを派遣していただいておりますけども、厚く御礼を申し上げて、以上、長々と申し上げましたが、ちょうど時間になりましたでしょうか。ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。

全文引用ここまで

 

 

 

2月4日の森会長の謝罪会見、冒頭の謝罪と一問一答

昨日JOCと理事会の後で、私がご挨拶をしました。
それをお聞きの方々、そうおられると思いますので、これ以上詳細なことは申し上げません。いま、皆様にわざわざお集まりいただいて、大変ご心配いただいていることに恐縮をしております。
昨日のJOC評議会での発言につきましては、オリンピック・パラリンピックの精神に反する不適切な表現であったと、このように認識を致しております。そのために、まず深く反省をしております。
そして、発言を致しました件につきましては撤回をしたい。それから、不愉快をされた皆様にはお詫びを申し上げたい。以上であります。
オリンピック・パラリンピックにおいても、男女平等が明確に謳われております。アスリートも運営スタッフも多くの女性が活躍しておりまして、大変感謝をしております。
私どもの組織委員会のことを申し上げたわけではないことは、皆さんもご承知だと思いますので、この組織委員会については、非常に円満にうまくいっていると注釈で挨拶の中で申し上げたことも聞いておられるとも思います。
次の大会まであと半年になりまして、関係者一同、一生懸命頑張っておられます。その中でその責任者の私が、皆さんのお仕事に支障があるようなことになってはいけない。そう考えてお詫びをして、訂正、撤回するということを申し上げたわけであります。
世界のアスリートを受け入れる都民、国民、それからIOC、IPCはじめとする国際的な関係者にとってもオリンピック・パラリンピック精神に基づいた大会が開催できますように、引き続き献身して努力していきたいと、こう思っております。以上です。


── 幹事社の日本テレビです。今回の発言で国内外から大変な批判が上がっている。会長は辞任しなければならないと考えたか。

ちょっと……僕はね、マスクをされるとよく言葉が聞き取れない。なんと言われましたか。

── 今回の発言を受けて、国内外の様々なメディアからたくさんの批判。辞任は浮かんだか。

辞任するという考えはありません。私は一生懸命、献身的にお手伝いして7年間やってきたわけですので。自分からどうしようという気持ちはありません。

皆さんが邪魔だと言われれば、おっしゃるとおり、老害が粗大ごみになったのかもしれませんから。そうしたら掃いてもらえればいいんじゃないですか。

── もう一問。IOCはオリンピックにおける男女平等を掲げている。日本もジェンダーバランスを同じようにしようと努力する中での発言。国内・世界にどう説明するか。

あのー、わかりました。これ以上のことを申し上げても、また誤解が誤解を生むし、必ずしも今までここにいつも来ていた皆さんと違う方もおられて、よくわからないところもある。

私は組織委員会の理事会に出たわけじゃないんですよ。JOCの理事会に評議員という……。僕は評議員だったかな立場は?

──(スタッフ)名誉委員です。

名誉委員という立場だったから、そこで挨拶をしたんだと。

それも、大会の前に挨拶をしてくれというのはプログラムにあったけども、私は正式なあれじゃないから。あとからお礼のつもりでご挨拶しますと言って、一番、終わってから話させてもらったと。私は自分なりに整理をしていたつもりです。

それから……そういうことですよ。ですから、どうも組織委員会の理事会と一緒にしておられる方、特に外国はそれ一緒にされるかもしれないが、それは皆さんの報道の仕方だと思いますが。

JOCの、その、理事会かな、評議員会に出て、私は挨拶をしたということです。

それは一つは、山下さん(山下泰裕JOC会長)が今度の改革は大変大きな改革で、JOCが人事の改革で大変な苦労をして、最初から理事会では相当突き上げを食ったりして、難航しておられると度々相談があったもんですから、ガンバレガンバレと言って、後押しをしてきました。

ですから、山下さんの最初の大きな仕事としては、最も成功してもらわなきゃならんところ。そこが人事のことでしたから、そのことはよくできたと私は評価し、そして山下さんにお礼を申し上げるということを、そこで発言をしていたんです。

ですが、いわゆる政府から来ているガバナンスに対しては、数字のところにこだわると、なかなか運営が難しくなることもありますよという、そういう中で私の知っている理事会の話をちょっと引用して、ああいう発言になったということです。

── 日刊ゲンダイです。いくつか伺いたい。女性のお話が長いという発言は、ラグビー協会の特定の女性理事を念頭に置いたものではなかったか。

一切頭にありませんし、ラグビー協会の理事会で、誰がどういう人が理事で、誰が話したかっていうのは、私は一切知らない。

── もう一点。発言について、IOCから真偽の問い合わせ等々あったか。

さあ、私はわかりませんが、まあ職員は毎日毎日、今日もこれから向こうのほうが朝上げると、こっちが夕方その頃からいつも……。えー、会議が始まりますから。そういう話があるのかもしれません。

── なるほど。森会長のほうから説明する意志は。

そんな必要はないでしょ。いまここでしたんだから。

── わかりました。

昨日の(聞き取れず)、今日の(聞き取れず)ていうわけじゃないでしょ。皆さん打たれればわかるじゃないですか。

── 会長はずっと……。

ちょっと悪い……取ってくれ。聞こえないんだよ…。うん……、しゃべるときだけでいいですから(質問者にマスクを外すよう要請)

── TBSのジョウジマです。会長は、国民から理解を得られる大会の開催をと、ずっとおっしゃってきた。だが、オリンピックの理念に反する発言だったと思う。ご自身が責任を取らないことが開催への批判を強めないか。

はい。ご心配いただいたということであれば、ありがとうございます。でもしかし今あなたがおっしゃるとおりのことを最初に申しあげたじゃないですか。誤解を生んではいけないので撤回しますと申し上げた。オリンピック精神に反すると思うからと、そう申し上げた。

── もう一点。女性登用について基本的な……。

え?

── 女性登用について会長の基本的な考え方は。会長はそもそも多様性のある社会を求めているというわけではなく、文科省がうるさいから、登用の規定が定められているという認識か。

いや、そういう認識ではありません。女性と男性しかいないんですから。もちろん両性っていうのもありますけどね。

どなたが選ばれたって良いと思いますが、あまり僕は数字にこだわって、何名までにしなきゃいけないというのは、一つの標準でしょうけど、それにあんまりこだわって無理なことはなさらないほうが良いなということを言いたかったわけです。

── 昨日の「文科省がうるさいから」というのは、数字がということでしょうか。

うるさいからっていうのは(聞き取れず)、そういうガバナンスが示されて、みんなそれを守るために皆さん大変苦労しておられるようです。

私は今もう、どこの連盟にも……関係をしておりませんのでね。ただ、いろいろな話は入ってきますから。そんな話を総括して、会の運営は難しいですよと山下さんに昨日申し上げたんです。

── NHKのイマイです。

よくわかっています。

──女性をめぐる発言ではないが、昨日聖火リレーで愛知県で走る予定だったロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが、会長の直近の発言で「何があってもオリンピックをやる」ということを「理解不能だ」と解釈されて、聖火ランナーを辞退された。どう受け止めているか。

まあ、なんか、昨日のこととあわせて報道されたんでしょうが、これは昨日の会合(のこと)じゃないと思いますよ。

昨日でしょう、自民党の会合で。その時にリレーについての削減はどうなっているか質問があったから、まあ我々直接やるものじゃないが、各県がやっている実行委員会にお願いをしていて、基本的には密を避けてやってほしいと言っておるんだと。

その中で、例えば人気のあるタレントさんは、できるだけ人がたくさん集まってくるところはご遠慮していただくようになったほうがいいかなというふうに私は思っていると。

それを指示したとか、そういうあれを、どこから誰が走るかとか、何キロ走るかというのは、僕らが決めることじゃないんで、実行委員会が作られていることですから。

県に言えることは、できるだけ密を避けてくださいと。要は、密とは何だといえば、ファンにわーっと集まってくる。ですからね、タレントさんが来ればみんな集まってくる。

そうすると密になるからそれをどう避けられるだろうか、という話の例で、国会議員がたくさんおられますから、皆さん、じゃあ何にもないところって言ったら、田んぼで走るしかないねと。

やっぱり田んぼに土足で(そのまま?)入ったりすれば、作業前ですから、農作業に迷惑かけたりするねと。しかし、空が空いてるから、空気がこもらないし、それしかないですねと。

そういう意見もありますということを紹介しただけで、組織委員会がそういうことするといったわけでもない。それもこれも、実行委員会でお考え頂き、ご検討いただき、決めていただきたいと申し上げた。その例として申し上げただけ。

── 著名人ランナーには引き続き走ってもらいたいという考えに変わりは。

私は走ってくださいとも走ってくださるなとも言う立場じゃありません。お決めいただいた方たちは所定の手続きをされて、こちらに持ってこられると思います。私は見たことない。誰が走るか、全然、一切知りません。

──毎日放送のミサワです。 基本的な認識として、会長は女性が話が長いと思っているのか。

最近女性の話聞かないからあんまりわかりません。

── 今日、小池知事が会見で話しが長いのは「人によります」と……。

私も長い方です。はい。

── もう一問。会長、国会議員の間でもクオータ制、女性の割合をあらかじめ決めておこうと言う話が盛り上がっているが……。

それは民意が決めることじゃないですか。

──ご自身はクオータ制に反対、賛成は。

反対も賛成もありません。(聞き取れず)国民が決めることだと思います。

── TBSラジオのサワダです。いくつか伺わせてください。

いくつかじゃなくて一つにしてください。

── 冒頭、「誤解を招く表現」「不適切だった」と発言があったが、どこがどう不適切だったと考えるか。

はい。えー……男女の区別するような発言をしたということですね。

── オリンピック精神に反するという話もされたが、そういう方が組織委員会の会長であるのは適任なのか。

あなたはどう思いますか。

── 私は適任ではないと思う。

じゃあ、そういう風に承っておきます。

── 会長としての発言ではないので、責任が問われないという趣旨のことも……。

責任が問われないとは言ってませんよ。場所をわきまえて、ちゃんと話したつもりです。はい。

── 組織としての場じゃないから、あの発言は良かったと?

そうじゃありませんよ。だから組織委員会とっても良かったと私は言ったんですよ。ちゃんとみんな全部観てから質問してください。昨日の。

── あと「わきまえる」という表現を使われていたが、女性は発言を控える立場だと?

そういうことでもありません。

── では、なぜああいう発言を?

場所だとか 時間だとか、テーマだとか、そういうものに合わせた話していくことが大事なんじゃないですか。

── それは女性と限る必要はあったのか。

だから私も含めてって言ったじゃないですか。

── その前段の段階で……。

そういう話はもう聞きたくない。

── (司会)冒頭、発言の内容に関しては明示的に会長から……。

面白おかしくしたいから聞いてるんだろ?

── 何を問題と思っているか聞きたいから聞いているんです。

だからさっきから話しているとおりです。

──ハフポストのハマダです。「女性が多いと時間が長くなる」という発言を誤解と表現したが、これは誤った認識だったとうことではないか。

そういう風に聞いておるんです。去年からですね、一連のガバナンスに基づいて各協会や連盟は人事に非常に皆さん苦労されていたようです。

私は昔は全体を統括する会長、今のスポーツ協会の会長をしておりましたから、その団体の皆さんと親しくしております。そういう皆さんたちは色々相談にも来られます。その時に、やっぱりなかなか大変なんですということでした。

率直に山下さんのときは、JOCの理事会の理事をかなり削って女性の枠を増やさないといけないと大変苦労したと言っておられて、理事の中でも反対があったり大変だったのを、なんとかここまでこぎ着けましたという苦労話を聞きましたから……

── ということは、各競技団体から「女性が多いと話が長い」という話が上がってると、そういう話を聞いたということですか。

まあ、そういう話はよく聞きます。

── たとえばどういう競技団体か。

それは言えません。

── データや根拠がある発言とは思えない。

さあ、僕はそういうことを言う人がどういう根拠でおっしゃったかはわかりませんけど。

まあ、自分たちが、要するに理事をたくさん選んだけど結果としていろんなことがあったという、そんな話を私が聞いたことを思い出して言っているんで、昨日山下さんにそういうことでこれから苦労されますよと、申し上げた。

── 今回の発言で皆さん怒っている。東京五輪を運営するトップが女性を尊重しない発言をしている。森さんの五輪を見たくないという声もネットにある。どう受け止めるか。

いやだから、謙虚に受け止めております。だから、撤回させていただきますと言っているんです。

── (司会)発言に関してはすでに冒頭、会長から申し上げたとおりになります。以上で記者会見を終了させていただきます。

 

謝罪会見引用ここまで